福祉住環境コーディネーターの仕事内容
福祉住環境コーディネーターは、よく「住環境福祉コーディネーター」と福祉と住環境の位置を間違われやすいですが、正式名称は、福祉住環境コーディネーターです。この資格は、高齢者や障害者にとって快適な住環境を提案するアドバイザー的役割をする資格ことです。高齢になって体が不自由になったり、また身体に障害があっても住み慣れている家で快適にすごしたいというニーズを叶えるために、福祉住環境コーディネーターは住宅利用者と工務店、建築家、作業療法士（OT)、理学療法士（PT)などとの架け橋になってくれるのです。
この福祉住環境コーディネーターの資格ができたのは、１９９９年５月に東京商工会議所がスタートさせた新しい検定資格です。超高齢社会で、高齢者やバリアフリーについて関心が高い昨今では注目度が急上昇しているあたらしい介護系の資格なのです。２０００年には介護保険の導入があり、手すりのをつけることができるようになったり、住環境整備のための改築の一部が保険で行えることになり、住宅改修のニーズは高まっています。福祉住環境コーディネーターの仕事は、色々あります。主なものを紹介しますと、介護保険制度で住宅改修に係わるケアマネジャーとの連携や、福祉施策、福祉・保険サービスなどの情報提供、福祉用具、介護用品から家具までの選択と利用法の相談、最近多くなっているバリアフリー住宅への新築やリフォームの相談などがあります。
福祉住環境コーディネーターの資格のこと・受験（試験）のこと
この福祉住環境コーディネーターの資格で、特徴的なのは、１級以外（２、３級）では、特に、年齢や、学歴、医療・介護職への勤務など、特別な取り決めがされていないことが特徴的です。と言うことは、誰でも、受験資格があるということです。実際、住環境福祉コーディネーターを受験する人に専業主婦の割合も結構います。（１級を受験するには、２級の合格が必要になります）
そして、受験科目はと言うと受験する級によって多少の違いはあるのですが、
- 少子高齢社会と共生社会への道
- 福祉住環境整備の重要性・必要性
- 在宅生活の維持とケアサービス
- 健康と自立
- 障害者が生活の不自由を克服する道
- バリアフリーとユニバーサルデザインを考える
- 生活を支えるさまざまな用具
- 安全・快適な住まいの整備
- ライフスタイルの多様化と住まい
- 安心できる住生活支援
- 安心して暮らせるまちづくり
- 高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境
- 福祉住環境コーディネーターの役割と機能
- 障害のとらえ方
- リハビリテーションと自立支援
- 高齢者・障害者の心身の特性
- 在宅介護での自立支援のあり方
- 高齢者に多い疾患別にみた福祉住環境整備
- 障害別にみた福祉住環境整備
- 福祉住環境整備とケアマネジメント
- 福祉住環境整備の進め方
- 福祉住環境整備関連職への理解と連携
- 相談援助の実践的な進め方
- 福祉住環境整備の共通基本技術
- 生活行為別福祉住環境整備の手法
- 建築図面の読み方と建築関係法規の基礎
- 福祉用具の意味と適用
- 生活行為別にみた福祉用具の活用
- 福祉住環境整備の必要性と福祉住環境コーディネーター1級の役割
- 高齢者福祉の条件と高齢者ケア
- 障害者福祉の条件と障害者ケア
- 高齢者や障害者向け住宅と要介護者向け施設整備
- 福祉コミュニティづくり
- 福祉のまちづくり
- 建築図面と伝達手段
- 高齢者や障害者にやさしい新築住宅の基本計画と技術
- 住環境整備の実践と事例
などを学ぶ必要があります。各級によって、それぞれ専用のテキストに沿って学ぶことになるようです。
また、この住環境福祉コーディネーターは、先ほども書きましたように、介護支援専門員・ケアマネージャーのように、経験がないと受験資格がないものと違い、誰で設けれるということと、もうひとつの特徴は、割合この手の介護関連の資格の中では、受験費用が安いということにもあるかもしれません。3級 4,200円、2級 6,300円、1級 10,500円となっています。 今後ますます高齢社会になってきます。その時にこの福祉住環境コーディネーターを持っていれば、医療・福祉・介護の面の職場や建築関連の職場での仕事が見つけやすいかもしれないですね。さほど難しい資格ではないので、検討するのもよいかもしれませんよ。
当サイト福祉住環境コーディネーター（介護資格）情報について
福祉住環境コーディネーター（介護資格）情報、仕事内容や試験資格に関する情報を配信しています。高齢者や障害者にバリアフリーの住環境を提供するとても大切な資格です。まずは、どんなことを勉強しなければならないのかを見てみましょう。
